新卒で就活するにあたり、何としてもブラック企業は避けたいところ。
しかしながら実際に就活してみると、「どこで判断すればいいの?」と迷うことも少なくありません。
ホワイト企業、より正確にいえばブラックでない企業を探す方法については、100%当たるものは存在しません。
ただ、それとなく察する方法は存在します。
この記事では就活でブラック企業を避けたい人に向け、見抜くポイントを紹介します。
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100%ホワイト企業を見抜く方法はないものの…
まず最初にいっておくと、「絶対に」ブラックな会社に入らない方法はありません。
労働時間があまりにも長すぎる、あまり自宅に帰れない、倫理に反することをやらされる、etc…
これらは実際に入ってみないとわからない部分も多く、募集の段階では明かさないことも少なくありません。
それでも、事前に説明会やインターンに行くことで、ある程度は情報を集めることが可能です。
夜勤であること、仕事終了が5時6時ではないことを明記しているなど、会社によっては結構情報を開示しているところもあります。
それら開示されている情報と、その会社がどのような会社かを調べることで、それとなく大変さを伺うこともできます。
ホワイトであろう企業を調べる方法
以下、ホワイトかどうか、ブラックでないかどうかを察するためのポイントを紹介します。
ここに書かれていることで100%判別できるわけではありませんが、手がかりとしては結構役立つでしょう。
本命の会社を選ぶ際などにも参考にしてください。
大企業かどうか
大企業の場合、コンプライアンスに反すること(過度に残業させる、違法行為をさせる、など)はできません。
企業が有名であれば、もし過度に残業させたりすると、ブラック企業として報道されてしまいます。
それによって新卒で来る人が減り、結果として会社の業績にも影響してしまうため、下手なことはできません。
このため、企業規模が大きいかどうかというのは企業選びの有効なポイントです。
ニュースでブラックだと報じられた場合でも、大企業の場合、報じられた直後から体制が改善していくことが多いです。
大企業は就活で人気が殺到することから「大変そう」というイメージを持つかもしれません。
しかしブラックだと報じられた大企業、買収された大企業に応募する、大学での専攻に合わせるといったことをすれば、そこまで入るのは難しくなかったりもします。
学生はみんな企業の「イメージ」で動いているため、あえて大変そうというイメージのある企業に応募すれば、効率よく就活をしていけます。
会社の主な職種
その会社が何の会社かという点も重要。
技術系の会社、いわゆるメーカーであれば、そこまでブラックである可能性も高くありません。
考えてみてください。
モノづくりしている会社は、人がいないと成り立ちません。
ということは、もしブラックだという評判が立ってしまったら、人が来なくて会社が回らなくなるわけです。
新卒で学生が来なくとも、従業員に不満を持たれて辞められても同様。
結果として、従業員に優しくならざるをえません。
ここで重要なのは「人数が確保できないと成り立たない」という点。
これが営業だと個人の力量による部分が大きいですから、飛びぬけて優秀な人がいればいいわけです。
会社というのは誰が仕事をしても成り立つようにできているのが普通で、個人の力量に左右されるというのは、会社として好ましくありません。
大企業でメーカーともなると個人の才能ではなく労働力の確保に重きが置かれるため、必然的に過労を避けることになります。
このことから、メーカー、とくに大企業については、ブラック企業を避けたいのであれば応募すべきということがわかります。
会社ができてからの年数
会社ができてから数十年経っている、いわゆる歴史の長い企業の場合、誰が仕事をしても大丈夫なように仕組みが出来上がっている確率が高いです。
年数が経っているということは、それだけ会社にノウハウが蓄積されているということ。
そのため、一部の人の能力に依存しにくくなっている可能性が高いです。
一部の人に依存しないということは、優秀かどうかはあまり関係がないということ。
就活において、これは人気による倍率、入りやすさという形で反映されます。
会社規模があって歴史もあるのに、なぜか人気がない。
そのような場合には説明会やインターンに行ってみて、社内の様子、社員の表情をきちんと見てきましょう。
ブラックでない企業を狙うならそのような企業に応募すべきですし、生で見て得られる情報も多いです。
社員の趣味
これはインターンでよくあることですが、担当の社員が自分の趣味について触れることがあります。
そこでもし「趣味は情報発信です」「趣味は文章を書くことです」といったような、副業を臭わせるような発言があった場合には、ブラックでない可能性が高いです。
副業する時間があるということは、それだけ時間的余裕、体力的余裕があるということ。
すなわち長時間労働でない可能性が考えられます。
そのため、担当する社員の自己紹介は意外とチェックすべきポイント。
重要な情報がポロッと出されることも珍しくないため、自己紹介も軽視できないポイントです。
福利厚生の内容
福利厚生について書かれているページがある場合、そこに書かれている内容も要チェック。
寮や社宅がある場合、それだけ経済的にしっかりしている会社であると考えることができます。
会社で寮や社宅を持つには、それだけ会社が儲かっている必要があります。
会社が儲かっていないと、社員に利益を還元することもできません。
会社が福利厚生を提供できるのは「会社が儲かっているから」であって、会社が儲かっていないと福利厚生も成り立ちません。
また寮のように、人が住める建物を用意することそのものが、儲かっていないとできないことです。
これらのことから、社員寮や社宅を福利厚生として提供できる企業は儲かる仕組みができているため、従業員に過度な仕事をさせる必要性も薄いです。
儲かる仕組みができているからこそ福利厚生の質を上げられますし、社員にムリをさせなくて済むのです。
説明会で開示されている情報の内容
説明会などで開示されている情報があまりにもポジティブなものだらけの場合、注意をすべきでしょう。
いわゆるキラキラし過ぎている場合。
いい会社であればマイナスの情報を提示しても新卒で人が入ってくるため、マイナスの情報(帰宅時間、夜勤であることなど)も一緒に提示していれば、きちんとした会社である可能性が高いです。
考えてみてください。
会社がブラックだったら口コミが悪くなり、情弱な学生を釣るしかなくなりますよね?
逆にいい会社、そこまでムリをしなくてもいいような環境だったら、自然と人が入ってくるはずです。
人が入ってくることに関してはさすがに年ごとのニュース(買収など)が絡んできますが、悪い環境が出来上がっている場合、毎年人を集めることで苦労するのが考えられます。
会社がブラックだと出ていく人の方が多くなり、募集の際にはポジティブな情報で釣るしかなくなります。
ネガティブな情報を提示できないというのは、何らかの理由があると考えるべき。
逆に「ウチは会社に都合のいい人しか採りません」というようなことを堂々と言える会社は儲かっています。そのため社員にムリをさせる必要がありません。
ホワイト企業を調べる方法に関するまとめ
ホワイト企業かどうか、ブラック企業でないかどうかを100%確実に判断する方法はありません。
しかしそれとなく察することのできるポイントは存在し、上で取り上げたポイントは最低限見ておいた方がいいです。
企業がその募集方法をするにはきちんと理由がありますし、その背景を考えることで内情を推測することができます。
絶対に合っているという保証はありませんが、確率としてそうなりやすいことに納得がいくはずです。