企業が求める人材を知る5つの方法 効率的な会社の絞り込み方とは?

就活をしていてなかなか解決しないことのひとつが、企業はどのような人材を求めているかということ。

企業のホームページなどを見てみると、どの企業も似たり寄ったりな説明…

しかしながら、企業の欲しがる人材を見抜く方法というのも存在します。

この記事では、企業の求める人材を見抜く方法について解説します。


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求める人材の基本は募集要項に書いてある。ただし…

求める人物像の基本については、ホームページやパンフレットに書かれています。

ただ、どのパンフレットを見ても「イノベーティブな人材」などといった言葉が並んでいるのを見て、「で、結局どういう人が欲しいの?」と思うこと必至。

普通に情報を集めていたら、間違いなく欲しい人材や人物像を理解することができません。

実際のところ、企業の欲しがる人材を見抜くにもポイントは存在します。

100%欲しい人材を見抜く方法というのは存在しませんが、ある程度は絞り込むことが可能です

ここに気づけるかどうかというのが就活の合否に大きく関わってくるわけですが、かといって一般的に語られることはほとんどありません。

企業の欲しがる人材を知る方法・ポイント

事業領域を見る

企業は専門性や研究テーマについても見ています。

半導体をやっている人は半導体の企業に受けがいいですし、情報系の学生はプログラミングの企業に受けがいいです。

面接で「やりたいことが100%できるわけではない」みたいなことを言われるかもしれませんが、そこは問題ないとでも答えておきましょう。

研究テーマと企業のやっていることが合っている場合には、そこまで否定的に見られるということも少ないです。

もし専門が違う企業に行く場合、忍耐力や誠実さを売りにするのがいいでしょう。

新卒採用の場合、素直さや人間力もそこそこ見てくれるため、売りとして出すのはありです。

さすがに経歴や専門とマッチしている場合と比べると弱いですが、新卒の範囲であれば十分いけます。

ホームページの採用ページを見る

企業のホームページのうち、採用ページは読み方が存在します。

それは、書かれていることを否定してみること。

企業が人を採る場合、プラスの部分については好意的に診てもらえますが、マイナスの部分は想像以上に見られるものと思った方がいいです。

たとえばクリエイティブな人は、従順さを求める企業には合いません。

従順さを求めるのにもそれなりの理由があって、言われた通りに動いてくれないと問題が起こるなどの原因があることもあります。

生活基盤となっているシステムを管理するにあたり、言われていないことをした場合、問題が起きる可能性がありますよね。言われた範囲で動いてくれないと困るのです。

そのような言われた通りに動いてくれることが求められる環境においては、クリエイティブはあまりいいものではありません。マイナスに働くこともあります。

逆に、クリエイティブな人材を求めると明記している場合、事務作業だけしていたいという人には向きません。

言われたことだけやりたい人は、クリエイティブさを求める企業と相性が悪いです。職種についても同様で、クリエイティブさを求めているのか、作業が得意な人を求めているのか、判断することが大切です。

企業の人材募集のページに書かれている「求める人物像」というのは、「こういう人だけ来てください」ということです。

言いかえれば、「ここに当てはまらない人は来ないでください」ということ。

このような読み方ができれば、面接に行かなくてもいい企業もある程度知ることができます。

会社見学・インターンに行く

会社見学やインターンシップに行ってみて、雰囲気が合わない場合には、その会社は向いていません。

具体的には、体育会系かどうか、勤務時間はどうか、雰囲気はどうか、など。

インターンシップなどは会社の中に入れるチャンスであるため、会社の雰囲気を知るいい機会です。

とくに、休憩時間などの様子は大いに参考になります

人間、いくらごまかそうとしてもごまかせない部分は出てくるもの。

とくに休憩時間という気の抜けやすい部分は、普段の素が現れやすいです。

そのようなちょっとした時間の会話ややり取りを聞いてみて、もし合わないと思うのであれば、その会社はあなたには向いていません。

人間も会社も本質というのは細部に出るもので、ちょっとしたやり取りを見ても、社内の雰囲気を感じ取ることは可能です。

雰囲気的に合いそうであれば、その会社はおそらくあなたに向いている可能性が高いです。採用されやすいのは言うまでもありません。

労働時間を見る

企業のパンフレットなどには、一日の生活が書かれていることが多いです。

そしてたまにリアルな数字が書かれていることがあり、夜遅くまで働いている旨が書かれていたら、真面目な人だけ募集している可能性が高いです。

夜遅くまで働くことが明記されている場合、それだけコミットする人材が求められます。

言いかえれば、本業に全時間を投じられない人は来ないでくださいということ。

労働時間に対してコンプライアンスを意識している企業の場合には、雰囲気的にゆるい場合も多いです。

長時間労働は真面目の証拠であり、それだけ真面目な人材を求めているということです。

勤務時間が長い場合、体育会系である可能性も高いです。

服装を見る

営業以外でもスーツを着ているのか、そうでないのか。

スーツをいつも来ていることが義務化している企業は、それだけ真面目なイメージで世間に認識されたいという考え方を持っています。

スーツというのは真面目な会社というイメージを作ってくれますし、真面目な会社というイメージが欲しい企業の場合、人材としても真面目な人材を求めている可能性が高いです。

逆に、私服やスーツカジュアルがOKな企業の場合には、雰囲気的にゆるい可能性が高いです。

企業が求める人材に関するQ&A

企業が求める人材に関して、細かな疑問をまとめました。

あなた自身に合う企業を探すときにはぜひ参考にしてみてください。

Q.どの企業にも100%合うような人材・人物像ってあるの?

A.細かい部分まで100%マッチするというのはありません。

求める人材像をとことんまで突き詰めたら、経歴や専門性までガチガチに制限がかかってしまいます。

その結果、採用活動そのものが成り立たなくなります。

ただ、多くの企業で通用するものならあります。

それは素直に学べる力

ぶっちゃけ、新卒に実務での仕事能力を期待する方が間違っています。

そのため、新しいことを吸収して自分のものにしていける能力の方が重要です。新しいことを勉強する能力といってもいいでしょう。

これは多くの企業で重宝される力です。

Q.企業はコミュ力ある人だけ欲しいんだよね?

A.たしかに、一見するとどの企業も口の上手い人を求めているように見えるかもしれません。

「面接で詰まると落ちる」的な風潮が存在するのもありますし。

しかし注意すべき点として、コミュ力の定義を誤解している人は多いです。

というのも、多くの人は「コミュ力=喋れる人」と考えてしまっていますが、実際問題、喋ってばかりの人とはあまり付き合いたくないはず。

で、本当のコミュ力とは何かというと、察する力

周囲が何を求めているか、一緒にいる人は何を求めているか、…

これができる人と一緒にいると、喋りやすいように感じるはずです。

結局、口下手だからといってコミュ力がないということにはなりません。

相手のニーズを汲み取れる人材は重宝されます。

企業からも「この人と一緒に仕事したいなぁ」と感じてもらえます。

Q.リーダーとはほど遠いタイプなんだけど…

A.リーダー経験がない、リーダーに向いていないと感じていることでしょう。

実際問題、全員が全員、人をまとめようとするリーダータイプだったら仕事は進みません。

リーダーがいて、それに従う人がいる。

仕事というのはこのような役割分担によって成り立ちます。

したがってリーダーに向いていないというのは、別に悪いことではありません。

リーダー経験を聞かれたら、素直にないと答えましょう。

そのうえで、自分はどう貢献できたのかを答えればOKです。

Q.求める人材像に「主体性」ってあるけど本当?

A.求める人物像に「主体性」とあっても、それを表に出す必要はありません。

企業の求める主体性というのは、仕事における目的を考えて動けるかどうかということ。

つまり、自分であれこれと指示を出すことではなく、自分の役割を理解して動く能力のことをいっています。

そのため、リーダーに向いていない、口下手だからといって、主体性がないことにはなりません。

自分の役割を意識して動いた経験があるのなら、それを言いましょう。

Q.やっぱり学歴って見られてるんでしょ?

A.たしかに学歴フィルターなるものは存在します。

わたしも就活しているときは、学歴の壁を非常に感じました。

しかしながら学歴フィルターで弾くようなところは、そもそも楽して内定を取るのに向いていません

たとえ学歴を見ないにしても、人気が高すぎて入りにくい可能性も十分に考えられます。

もし楽に内定を取りたいのであれば、学歴重視というのはあまりいいポイントではありません。

あの企業、めちゃくちゃ有名なのになんで人がいかないんだろう…というような企業であれば、学歴で弾くのは考えにくいです。

よって、いい企業のはずなのに人気がないというところを素直に狙うのが一番です。

Q.留学経験ってないとダメだよね?

A.もしかすると、「留学経験=英語ができる=優秀」と考えているかもしれません。

たしかに英語ができるに越したことはありませんし、英語ができると優秀そうなイメージがあります。

ただ、留学経験は話すネタにはなりますが、面接で人を採る決定打としては考えにくいです。

考えてみてください。

  • 英語ができるけど素直さがない人
  • 英語は得意ではないけど素直に学べる人

新しく会社に入ってくる人材として、どちらが魅力的でしょうか?

英語が得意ではないけど素直に学べる人、ですよね。

つまり留学経験がなくても内定を取ることは十分可能なんです。

実際、わたしは留学経験がなく、世間一般に言われる「優秀」とは遠い存在です。

そのような人間でも内定をもらうことはできます。たとえ大企業であろうと、留学経験は不要です。

そんなことから、留学経験はなくても大丈夫です。

Q.資格って断材料になるの?

A.留学と同様、資格が内定に関係すると考えてしまうかもしれません。

こちらも持っているに越したことはないですが、何の職種に就くかも決まっていない段階で資格を取るというのはハッキリいってムダが多いです。

持っていればネタにはできるかもしれませんが、採用する直接の理由としては弱い。

持っていないのに比べれば有利になるかもしれませんが、なくても内定をもらうことは十分可能。

企業の本当のニーズに気づき、自分を採ってくれそうな企業を受ける。素直に学ぶ力を身につける。

こっちの方がよっぽど重要です。

Q.新卒の人材に求められる能力って結局何なの?

A.新卒に求められる力というのは結局のところ、素直さに尽きます。

教えられたことを素直に実践し、吸収していく。

新卒に求められる能力はこれです。

そのうえで相手のニーズを察する能力があればなおよし。

口下手でもリーダー経験がなくてもいいんです。

「この人と一緒に仕事がしたい」というのもゴマすりではなくて、素直さや察する力から来るもの。

人気の高いところを受けてばかりだと素直さは埋もれてしまいますが、いい企業なのに人気がないところであれば、素直さをきちんと評価してもらえます。

人が不足しているという企業のニーズを察し、素直さが評価される会社を受けましょう。

企業が求める人材についてのまとめ

企業の求める人物像を100%見抜く方法はありませんが、それとなく知る方法はあります。

ここにあげた方法をもとに書類提出・面接をしていけば、就職活動はそこまでしくじらないでしょう。

一般にはあまり語られないこれらの方法ですが、これをやることで効率よく受ける会社を絞れます。

いくら学生といっても時間は有限ですので、上記した方法で受ける会社数を絞り、その分受かる確率を上げるのがベターです。

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