就活においては、面接は避けては通れません。
書類選考やグループディスカッションはあくまでも前座に過ぎず、いかに面接を落とさないかが合否を決めます。
ただ、人によっては面接の練習をする時間がない、交通費がないということも十分に考えられます。
事実、わたしはその両方、時間とお金がないという状況でした。
ロクに練習もできず面接という状態が続いていましたが、それでも何とか内定を獲得。
この記事では、就活の面接の練習ができない人はどうすればよいかを解説します。
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就活の面接を練習なしで挑まざるをえない現実
一般論では、就活の面接に練習なしで挑むというのは怠惰であるとされます。
普通に考えた場合、練習に練習を重ねてから面接に行くべきでしょう。
あまり練習しないと、選考にかけた時間とお金がムダになります。
ただ、実際に就職活動をしてみるとお金がかかります。それこそ、貯金がどんどんなくなっていくぐらい。
とくに地方の学生の場合には、交通費や宿泊費の面で、都心部の学生との間に圧倒的な格差があります。
また、研究が忙しすぎて就活に時間を割けないというケースもゼロではありません。
研究テーマの難易度が高すぎる、研究室が就活をさせてくれないなど、状況次第では時間を取れないということもあります。
これら「お金がない」「時間がない」という状況に対して、「そんなのは甘え」というのは簡単です。
しかしながら現実論として、お金がないと面接を受けに行けませんし、研究室での評判が悪いと卒論の実験を助けてもらえません。
このような現実に対して、時間やお金を理由にするのは甘えという正論を持ち出すのは、あまりにも残酷すぎるでしょう。
現実的な対処法があまり語られないことから、管理人のわたしはこのサイト上であれこれと解決策を紹介しています。
そもそも「面接の練習ができない」というパターンも
「睡眠時間を削れば~」「アルバイトをすれば~」と、口で言うのは簡単です。
しかしいざ実際にやってみようとすると、体力的にムリがあったり、お金が入るまでに時間がかかったりします。
サークルや部活の活動回数が多い場合には、なおさら非現実的な話です。
サークルをやっていてアルバイトに時間を使えない→お金が貯まらない→就活で使えるお金がない
これはガチ目のサークルをやっているとあるあるです。
週に1日しか休みがない、そもそも休みがないというサークルや部活に入っていると、どうしても面接の練習ができません。
面接の練習ができず、まともに場数も踏めないなかでの就活というのは、地獄といっても過言ではないでしょう。
それでも、就活においてはいくつかのポイントがあり、面接の練習ができない、時間やお金がない、場数を踏めないといった場合でも一定レベルまでは対処可能です。
面接の練習ができないという場合にやっておくべきこと
では、就活の面接ができないという人向けに対策法を紹介します。
ここに書かれていることを実行していけば、面接を通る確率を効率よく上げることが可能です。
インターンや説明会に行く
インターンや説明会がある場合、それに参加するのがベターです。
企業の側に好印象を与えられ、選考を受けるうえで非常に有利になります。
表向きは「インターンや説明会への出席は、選考に関係しません」という企業は多いです。
しかし実際には見られているのが現実で、企業の内部を知れるということから、結果的に有利になったりします。
とくにインターンは時間をかけてまで出席しているということから、かなりの好印象です。
ここでインターンの実際について解説しておくと、面接が不要という企業まで存在します。
書類を送るだけで、合否の連絡が来る。
あるいは、インターネットで申し込みをするだけでOK。
就活サイトで探してみると、こんな企業はかなりの数が見つかります。
お金がなくて苦しい大学生にとって、面接のための交通費負担がないというのは嬉しいこと。
大企業でさえ、インターンの選考に面接がないなんていう企業も存在しますので、就活サイトは細かく見ましょう。
場合によっては交通費支給というところもあるため、企業を探す段階では手間をかける価値があります。
自分を採ってくれそうな企業を探す
お金や時間がないと、選考を受けに行く企業も多くはできません。
面接に行くのには交通費がかかりますし、選考を受けに行くとそれだけで1日潰れたりもします。
リソースがない人にとって、「場数を踏め」「練習をしろ」というのは、代替案のない批判でしかありません。
お金がない、時間がないからこそ就活のコツを検索して調べているのであり、そのような場合においては正論は不要です。
もしあなたが面接をあまり受ける余裕がないのであれば、まずは「自分を採ってくれそうな企業」を考えてみるといいでしょう。
企業があなたを採用するのには理由があり、なぜ採用するのか、採用する決め手は何かを考えることで、選考を突破しやすいです。
企業は採用活動にお金をかけており、何の理由もなしに人を採るということはしません。
採用されるのには採用される理由があります。
採用される理由というのは、別にリーダー経験だけではありません。
忍耐力、勤勉さ、協調性など、リーダー経験以外でも採用する理由はたくさんあるのです。
自己分析で自分を理解するというのは、こういうところに役立ちます。
※受かる企業を探す段階では、大まかにリストアップする程度でOKです。後で落としてくるであろう企業をリストから除外しますので。
自分を採らないであろう企業を考える
自分を採る企業を考えたら、今度は自分を採らない企業を考えましょう。
就活の選考において、採る理由があるのなら、採らない理由というのもきちんと存在します。
なぜ企業はあなたを採らないのか。
これは別に人格否定をしているわけではなく、単に企業の求めているものを持っていないというだけだったりします。
考えてみてください。
リーダーシップを持った人だらけの場において、新しくリーダーが必要といえるでしょうか?
リーダーは現状いるだけでも足りているはずで、むしろ手伝ってくれるタイプの人が欲しいはずです。
そういう背景がある場合、協調性がない、主張が強いというのは、選考で採らない理由になります。
自己分析で自分の長所と短所をハッキリさせる際には、「人の役に立てるかどうか」を基準に考えると効率がいいです。
それを基準としたうえで自分の短所を理解できれば、向いていない企業というのもわかってきます。
自分に向いていない企業を見当つけたら、就活ではその企業をバッサリと諦める。
採ってくれない企業に行っても、時間とお金が消えるだけです。
それよりだったら、自分を採ってくれる企業のために時間やお金を使うべきですし、卒業できなくて内定取り消しというのも避けるべき。
自分を採らない企業を見当つけることで、就活の効率はかなり上がります。
お金や時間のない場合には、受けない企業を決めるというのも重要です。
面接の原稿を作る
どの企業を受ける・どの企業を受けないを決めたら、面接の原稿を作成。
就活の面接で質問される内容は共通しているものが多いため、原稿という文章の形にしておくことですぐに話す内容を確認できます。
メモ帳でもWordでもいいので、文字にしておくことが重要です。
思いつく質問に対してひと通り答えを書き終えたら、1回声に出して読んでみましょう。
実際に読んでみることで内容が頭に入りますし、改善点もわかってきます。
受ける企業を決める段階でかなり情報を集めているため、志望理由もそこまで苦労せずに書けるはず。
志望理由は最悪の場合、それっぽいことを書いておきましょう。
企業のホームページの新卒採用ページで書いてあることに矛盾しなければ、大きくマイナスになるということもありません。
これらのやり方を実行してみた結果…
わたしはサークルでアルバイトの時間を取れず、お金がない状態で就活をしていました。
また研究室での研究テーマが難しいこともあり、就活に十分な時間を割けないというのもありました。
このような状況で本命の企業を受けた結果、どうなったか。
普通に内定をもらいました。
やったことは上記した
インターンに行く
↓
採ってくれそうな企業を探す
↓
採ってくれない企業を外す
↓
原稿を作る
↓
面接を受ける
という流れそのままです。
地方の学生でも、受ける企業を絞り込めばなんとかなる
わたしは上記したサークル活動・研究テーマ以外にも、都心部の大学ではないというのもありました。
お金も時間もないような人間にできるのは、受けない企業・受ける企業を決め、受けるところだけにリソースをつぎ込むこと。
サークルでキャプテンをしていたというわけでもなく、就活における魅力ゼロだったわたしが内定を取れたのは、インターンに行ったり、企業を徹底して絞り込んだからです。
とくに受けない企業を決めるというのは一般にはあまり語られませんし、「採らない理由」「採る理由」という観点もあまり言われません。
それでも面接の時間がない、場数を踏めないという状況のなかで考えだしたこれらの方法を実行したところ、内定をゲットできました。
地方の大学の学生は、交通費や宿泊費の関係から、就活においては弱者です。
だからこそリソース配分を考えるべきで、面接の場数をこなせという正論が通用しない世界です。
時間やお金をどう使うかを考えるにあたっては、受ける企業を徹底して絞り込むことが重要。
自分を採らない企業を受けても意味はないのです。
それよりだったら、自分を採ってくれる企業のために動いた方がよっぽどマシです。
練習なしでの面接に関するまとめ
面接に使えるリソースが少なく、場数を踏むことができない。
時間やお金がない状況においては、正論を言ったところで何にもなりません。
だとすれば受ける企業を徹底して絞りこみ、原稿を用意して話す内容も決めてしまう。
お金や時間が限られているのであれば、内定をもらえる確率が高いところにつぎ込むべきです。
ハンデのある就活においては、選択と集中がカギとなるのです。