就活の面接において、ウソをつく場面というのは少なからず出てきます。
そのなかでも、第一志望かどうかについてはウソをつくことになるでしょう。
ただ、人によっては第一志望と答えることに躊躇してしまうかもしれません。
もしそう思っているのなら、面接で「御社が第一志望です!」と言っていい理由を知ることで納得できます。
ここでは第一志望と答えることの是非について解説します。
面接でウソをつくことに悩んでいる人は、ぜひとも参考にしてください。
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第一志望です!はウソでも必須
会社によっては聞かれないこともありますが、就活でこの質問がされる機会は多いです。
この質問は意思確認のために行われるように見えますが、実際には学生の側はたくさんの企業を受けるわけです。
そのため、実質的にはウソをつけるかどうかのテストとして考えるべきです。
社会人として仕事をする場合には、言っていいことと悪いことが存在します。
企業の一員として働く場合には、会社員として発言すること=会社としての発言となります。
そのためできないことを「できる」と言うことは大問題ですし、金銭的なトラブルにも発展します。
お金をもらえるぐらいのことを、安定的にできる。
これができない限りは「できる」なんて公言してはいけませんし、たとえ個人の趣味レベルでできるとしても、それを仕事の場に持ち込むと面倒なことになります。
公言するとマズいことを公言しない。
これができないと、社会で生きていくのは難しいです。
したがって真実をそのまま言っていいわけではありませんし、公言して良い範囲・悪い範囲というのも存在します。
つまるところ、第一志望かどうかという質問は「言っていいこと・悪いことの区別がついているか」ということのチェックなわけです。
学生の立場でわかりやすく例えると…
ただ、言っていいこと・悪いことといっても、それだけではピンとこないかもしれません。
わかりやすく学生の立場で例をあげると
安易に「できる」と口にしない
というのがわかりやすいでしょうか。
安易に「○○できます!」と口にした場合、それはそれはプロ級の能力があるとみなされるわけです。
しかしながら学生が「○○できます!」と言うのは個人の趣味レベルであることが多く、周囲から「だったらこれできるよね?」とか突っ込まれるとすぐに「できない」となります。
わたしも過去にこういうのを経験しましたが、全国レベルでの能力がない限り、公言するのは控えたほうがいいです。
周囲に「できる」と公言する場合にはプロ級の能力があることが前提と考えるべきで、実際に能力がある人はそもそも「○○できます!」なんていうことは公言しません。
「○○できます!」と言うと周囲はそれだけ期待してしまい、全国、全世界でトップレベルの人と比べられるハメになります。
そうして結局「できません」というハメになり、だったら最初から言うなよというオチになります。
で、安易に「できる」と言うのを会社の一員としてやってしまうと、そこにお金のやり取りが絡んでくるわけです。
そこでもし「できませんでした」となったらどうでしょうか?
お金返せと言われますし、会社の信用も傷つきます。
そうして「もう二度とあなたの会社には頼みません」となったり、口コミで「この会社ヤバいよ」となったりして、仕事がなくなってしまいます。
その結果、会社としての利益が損なわれてしまいます。
そのようなことから、実際にできることであっても「できない」と言う立ちまわりは、会社の一員として働くうえで必須なのです。
ウソをつくことは面接官も把握している
話がそれましたが、第一志望かどうかという質問は、いわゆるタテマエができるかどうかを見られています。
第一志望かどうかと聞かれたときに、もし「第一志望ではありません」と答えてしまうと、会社側としては「だったら何のためにウチを受けに来たの?」「第一志望じゃなかったら採る意味がないじゃん」となってしまいます。
そのため、たとえウソだとしても「御社が第一志望です」と答える必要があるのです。
仮にそう答えた場合、可能性としては「でしたら、他の企業に電話して選考を辞退してください」みたいに言われることも考えられます。
そうでないとしても、選考の前に「他の企業の内定を辞退してください」とか。
実際にそれをやったらそれはそれで問題になりますので、そこは考えなくて大丈夫です。そんなことをしてくる会社に入らなくても、ブラックでない会社はたくさんあります。
面接に来る学生がウソをつくことは、面接官も十分理解しています。
そのため、ウソをつくことに躊躇する必要はありません。第一志望であることを堂々と答えましょう。
就活での「御社が第一志望です」に関するまとめ
第一志望かどうかを聞かれた場合の答えとしては、「第一志望”群”です」「第一志望ではありません」はNG。
たとえウソであったとしても「第一志望です」と答えるようにしましょう。
もし第一志望でないことを言っても受かる可能性はゼロではありませんが、第一志望と言われた方が企業としては採りたいという気になりますよね。
そのため、ウソをついてでも「第一志望です」と答えるべきなのです。
就活においてはウソをつく必要のある場面も存在し、第一志望かという質問はまさにその典型です。
面接の場では言っていいことと悪いことがありますので、事前に原稿を作り、面接官の立場になって見直すのがいいでしょう。
せっかくお金と時間をかけて面接に行くのですから、費やしたものがムダにならないような努力をすべきです。